
おおさわもえ
大沢萌

航海士の夫。ひとたび海にでると数月は帰らない。 妻は夜寂しい思いをしているのか、たまに義父がやってきて情事に耽る。 だが、今日は違う。 旦那は家におり、子供は学校へ。 家には夫と妻の二人だけ。 妻は夫に向かって話かける。夫は頷き二階の床へ。妻の続く。暫くすると喘ぎ声が聞こえてきた…。

そんなに目の前で揺らされたら、立たねぇ息子も立っちまうさね…。

妻に先立たれ義父。 夫と夜の営みが上手くいかない嫁。 ある時、二人は互いに見てはいけないものを目撃した。 …自慰行為。 義父は嫁に迫った。 息子との夜が上手くいっていないのではないか…と。 そして義理の親子の一線を越えた二人。 心中、一度だけならと思いつつ…。 淫欲の沼に嵌っていく。

バス停で待つ女の横に座り込んだ男。 ブラウスの胸元から覗く乳房に視線が向く。 男の言葉からナニかを感じ取った女の選択は…。

突如、目の前に現れた男。 男は身に着けたロングコートの前を広げると… 脈動するほどに隆起した肉棒。 女は見た、いや刹那にも女の性に触れたのだろうか、見とれてしまった。 男は察した。 この女となら…。

マンションの階段を駆け下りる人妻。 それをサイドミラー越しに眺める男。 そこはマンション裏手の駐車場。 キャンピングカーが止まっている。 そこへ人妻がたどり着き男は車へ人妻を迎え入れる。二人は何かに急かされる様に服を脱ぎ捨て、口びりを重ね舌を絡ませる。 汗と愛液に塗れ快楽の深淵へ…。

住み慣れた土地を出ていく子ずれの未亡人。 バスを待っていた…。 そこへ現れた男。夫の親類のようだった。 男は言う。 「最後に一発ヤらせてくれ」と。 女は呆れた様子だったが、まんざらでもない。 二人は茂みの覆われた湖畔へ移動し激しく絡み合っていく。

寒い冬の到来。 人は暖炉を囲み暖をとる。 ここは田舎。 隙間風がより一層、一肌を恋しくさせる。 暖炉の前で一組の夫婦が何やら肌着を脱ぎ、肌を寄せ合い舌を絡ませ乳房を揉み、肉棒を咥え始めた…。

田舎の年の離れた男と再婚した女は子連れである…。 新しく夫婦になった二人は、これまでの寂しさを埋めるようにお互いの体を貪りあう。 縁側に用意した桶に交互に沐浴。互いの体を洗い、そして床に移り女は肉棒を男は乳房を激しく愛撫しあう…。 少々羨ましくもある、ひと時である。

突然、実家にやって来た義理の弟。 夫の話では、刑期を終え出所してきたが、行く宛もなく職もないとのこと…。 弟思いの兄は実家に住まわせ、職も見つけてやると言う。 しかし、この弟。 ちゃっかり義理の姉を寝取っていた…。 兄はそんなことは知る由もなかった…。
